AKEUは、高機能プラスチックや発泡体、エコタイヤ用合成ゴム、市場をリードするリチウムイオン電池用セパレータなどを自動車業界に提供しています。
ブリッジズは、AKEUのマネージング・ディレクターである堤秀樹氏に、欧州の自動車分野における同社の取り組みについて話を聞きました。
2016年に欧州本部としてデュッセルドルフを選んだ理由と、AKEUは欧州市場へのアプローチをどのように強化したのでしょうか?
私たちがデュッセルドルフに会社を設立したのは、デュッセルドルフという街の適性と立地条件の良さが理由です。デュッセルドルフはヨーロッパのほとんどの大都市からアクセス可能であり、これは物流面で非常に有利です。また、私たちの決断は、ドイツやヨーロッパの自動車部門の主要なプレーヤーの近くに位置することを可能にし、地域全体に拠点を拡大する機会を与えてくれます。
2017年には、日本国外では当社初となる研究開発センターをドーメンゲンに開設しました。昨年は事業を統合し、販売、マーケティング、物流、研究開発、技術サービスをデュッセルドルフの新オフィスに一本化することに成功しました。
私たちがデュッセルドルフに会社を設立したのは、デュッセルドルフという街の適性と立地条件の良さが理由です。デュッセルドルフはヨーロッパのほとんどの大都市から行ける距離にあり、これは物流面での大きなメリットです。
旭化成ヨーロッパ・マネージング・ディレクター堤 秀樹
どのような機会が生まれたのでしょうか。
今回の統合は、当社の欧州展開における重要なステップとなります。
欧州は、産業界の環境変化に加えて、100年に一度といわれる自動車革命の先頭に立っています。
さまざまな機能を集約することで、変化するお客様のご要望に対応したり、現地のパートナーとの共同プロジェクトをより早く、より効果的に実現することができます。
欧州では環境維持や自動車の電動化が進んでいますが、お客様がAKEUに期待することは何でしょうか?
欧州では、法規制だけでなく、お客様のニーズの変化に伴い、より持続可能な素材を使用した電気自動車への移行が劇的に加速します。
私たちは、幅広いソリューションを提供し、ヨーロッパ中のパートナーやお客様と密接に協力して、この進化に貢献したいと考えています。また、水素製造用アルカリ水電解槽のサプライヤーとして、環境技術の先進地である欧州市場を視野に入れています。