ニセコ101:日本の冬のワンダーランドを紹介する

著:クリスティアン・ルンド

アラスカや南極大陸のような極限を目指さない限り、ニセコでのスキー休暇は「冬のワンダーランド」に最も近い場所だ。マニラと札幌を結ぶ直行便が就航し、フィリピン資本のホテル101がこのリゾートに投資している今、フィリピン人がニセコを発見する番だ。

日本最北の島、北海道のニセコスキー場の麓の村々は、毎年12月から3月にかけてほぼ毎日、ビロードのようなふわふわのパウダースノーに埋もれる。夜になると、降り積もった雪によって拡散されたきらめく光が、ディズニー映画やインスタグラムの投稿以外では想像できないような幻想的な雰囲気を作り出す。

さらに、アラスカや南極とは異なり、ニセコは過去10年間でアジアで最もホットな高級リゾート投資地のひとつとなった。現在、ニセコには5軒しかないリッツ・カールトンの「リザーブ」ラベルのホテル、リゾートの王冠の宝石ともいえる広大で極上のパークハイアットホテル、建設中のアマンリゾート、6つ星のフルサービスのシャレーとコンドミニアム、雪上のクラブメッド、たくさんの5つ星ホテルとコンドミニアム、そして文字通り日本中で最も豪華なプライベートヴィラがある。

スキー休暇は、ヨーロッパやアメリカの富裕層や有名人にとって長年の恒例行事であったが、今やアジアにも、どこにでもあるビーチリゾートと釣り合うような、スター御用達の高級スキーリゾートが誕生した。ニセコは「東洋のアスペン」として知られつつある。

アラスカや南極大陸のような極地まで足を伸ばさない限り、ニセコでのスキー休暇は「冬のワンダーランド」に最も近い場所と言える。

華やかさや魅力だけでなく、ニセコの何がそんなに特別なのかと尋ねられるかもしれない。その第一は、雪の質と量である。完璧なサラサラのパウダースノーは、世界でも数少ないリゾートにしか降らないが、ニセコほど定期的に降るリゾートはない。

雪、スキー、5つ星の宿泊施設以外にも、ニセコの冬の休暇を構成する要素はたくさんある。ニセコには火山性の天然温泉が点在している。重い雪が静かに降り積もる中、裸で外に出て、すぐに40度の温泉に浸かる。

もちろん、日本は料理でも知られている。ニセコには、ミシュランのシェフが腕を振るう日本料理、アジア料理、ヨーロッパ料理の高級レストランと並んで、日本の年老いたスキーヤーや若いスノーボーダーが経営する魅力的な居酒屋がある。

これに加えて、現在の日本の観光ブームを牽引しているもの、つまり日本そのものが根底にある。人々の礼儀正しさ、古代文化と現代文化の融合、清潔で整然とした社会。ニセコは、雪上の日本を体験できる、世界のどこにもない機会を提供してくれる。

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