現在の富士フイルムは、グループ会社の富士フイルムビジネスアイノベーションが提供するドキュメントソリューションやサービスに加えて、ヘルスケア、素材、イメージングなど幅広い分野でイノベーションを起こしています。すべての事業に共通しているのは、革新の中で育まれ、進化していく独自の技術です。
「25年前に香港に調達会社を設立した理由は、今も変わりません」と、富士フイルム香港社のマネージング・ディレクター、上原正博は説明します。
「香港にいることで、中国本土や台湾、ASEAN(東南アジア諸国連合)のサプライヤーから商品や部品を購入することができ、それを富士フイルムグループの子会社に届けることができます。これは、他のグループ会社と比べて、香港の機能がユニークであることを意味しています」と上原。
富士フイルム香港は、国際調達の役割に加えて、光学デバイス、グラフィックス、医療システムなどの製品グループとのB to B活動にも力を入れています。
富士フイルムは、ヘルスケア事業を重要な成長の柱の一つと考えています。最近では、富士フイルムヘルスケア株式会社をメディカルシステム事業に迎え入れ、各種診断装置やPACS(Picture Archiving and Communication System)を含む包括的な製品ラインアップを提供しています。両社の製品ラインアップを組み合わせることで、臨床現場のニーズに対応した総合的なソリューションを提供することが可能になります。今後は、これらの製品と富士フイルムの強みである画像処理や人工知能などの技術を組み合わせて、医療ITを中心としたより付加価値の高いソリューションをグローバルに提供していきたいと考えています。
「今後も富士フイルムグループの技術、製品、サービスを結集し、より質の高いソリューションを幅広く提供することで、香港をはじめ世界の医療の質の向上、人々の健康の維持・増進に貢献していきます」と上原は述べています。
富士フイルムの香港進出25周年について、上原はこれまでの実績を誇りに思うとともに、今後の展開を楽しみにしている。
「私は、香港がビジネスを行う上で魅力的な場所であり続け、世界経済の中で先進的な地位を維持することを十分に期待しています。グレーターベイエリア "の経済成長における香港の役割は、より多くの企業がこの地域に拠点を置くことを促し、すべての人にとってより大きな経済成長をもたらすことを期待しています」と述べています。