2024年1月、持株会社である東洋インキSCホールディングス株式会社は、社名を「artience(アーティエンス)」に変更する。2024年1月、持株会社である東洋インキSCホールディングスはリブランディングを行い、社名を「アートとサイエンス」を組み合わせた「アーティエンス」に変更する。ケミストリーからサイエンスへ、人々の感性に訴えかける変革を遂げようとしている。
東洋インキフィリピン
フィリピンは2020年を除く過去10年間、年間GDP成長率が5%を超えている。人口は1億2,000万人で、平均年齢24歳は1960年当時の日本の平均年齢に匹敵する。フィリピンの経済成長は今後も続くと予想され、美しい海、温暖な気候、豊かな緑で有名な島国として、世界中の人々がフィリピンを訪れ続けている。1989年に設立された東洋インキフィリピンは、来年35周年を迎える。同社は軟包装、紙器、シール、ラベル用の各種印刷インキを製造・販売しており、品質重視の製品とサービスを提供することで高い評価を得ている。
東洋インキフィリピンの石井 博之社長は、「フィリピンの持続可能な成長に貢献するため、環境に配慮した先進的な製品の開発・提供の一翼を担うことで、化学メーカーとしての責任を果たしていきます」と語っている。
「また、プラスチック着色剤、表面・内容物保護用コーティング剤、顔料や合成樹脂などの着色原料など、関連機械や技術サービスも顧客に提供しています」。
フィリピンは、東南アジアの中でも英語が通じる国であるという利点がある一方で、世界的なプラスチックの廃絶、枯渇資源の削減、地球温暖化に伴うCO2ガスの削減などの問題が大きな課題となっている。
「私たちの環境に優しい製品とサービスが、フィリピンの人々の繁栄を支え続けることができると信じています」と石井言う。
私たちはこれからも商品とサービスを拡大し続け、色に関しては、フィリピンの『カラーユニバーサルデザイン』など、独自の技術やテクニックを導入していきます
同社はまた、2億人の色覚異常者が直面する問題にも取り組んでいる。X染色体の異常によって起こる色覚異常は、X染色体を1本しか持たない男性に多く、約5~10%が色覚異常で、色の見え方がわずかに異なると言われている。このため、安全表示や注意事項、包装を認識することが困難な場合がある。東洋インキグループが提唱するカラーマネジメント関連ブランド「Lioatlas®」は、「アーティエンス」を取り入れた技術であり、東洋インキフィリピンは関連パートナーとともに、このようなイノベーションをフィリピンで展開している。
「私たちはフィリピンで大きな成功を収めています」と、東洋インキフィリピンのエドウィン・ルシラ取締役は語る。
"2019年は、売上高3億8,129万ペソ、粗利益7,947万ペソ(約30%増)、営業利益2,269万ペソ(同予算比295.30%増)を達成しました。強力な経営陣のリーダーシップ、協力、献身、決意が、フィリピンでの30周年という記念すべき年の原動力となった。パンデミック(世界的大流行)によって困難が生じたものの、私たちの強い精神と社会へのコミットメントが私たちを前進させました。食品包装業界に貢献し、パートナーとともに大きな成功を収めたことで、困難な時期にも事業を維持することができました。
イノベーション、決してあきらめない気持ち、そして東洋インキファミリーの価値観に導かれ、私たちはこれからも人々の福祉に貢献し、従業員満足を創造しながら、企業の社会的責任を果たし、高品質な製品と業界をリードするサービスを何十年にもわたって提供していきます」。