二国間の貿易と投資を促進する

日本貿易振興機構トルコ事務所 専務理事 小林弘人氏へのインタビューです。

ブリッジズ日本とトルコの二国間貿易・投資を支えるジェトロの重要な役割について、マイルストーンや進行中のプロジェクトなど、概要を教えてください。

小林: ウクライナ情勢でサプライチェーンの見直しが迫られる中、トルコへの注目度が高まっています。そこで、特に力を入れているのが情報提供です。また、トルコにおける日本食品の紹介やプロモーション、トルコの革新的なスタートアップの支援、トルコに進出する日本企業のビジネス環境の整備なども重点分野としています。さらに、日本企業がトルコ企業と連携して第三国でのビジネスを展開するための支援も行っています。

トルコと日本は、歴史的な友好関係に基づく強い絆があり、経済やビジネスの面でも多くの可能性を秘めていると思います。しかし、まだまだお互いに知らないことが多いので、相互理解を深めていく必要があります。

2023年はトルコ共和国建国100周年、2024年はトルコと日本の国交開始100周年にあたります。いずれも、ビジネスや文化など様々な分野で両国の関係を深める良い機会であると言えます。

トルコと日本のEPA締結は、両国の経済関係を拡大する上で極めて重要であり、その早期締結に大きな期待が寄せられています。

トルコと日本は、歴史的な友好関係に基づく強い絆があり、経済やビジネスの面でも多くの可能性を秘めていると思います。

日本貿易振興機構(イスタンブール)専務理事小林弘人

トルコと日本のパートナーシップやコラボレーションの成功例について教えてください。

ジェトロの支援の一例として、トルコの日本食レストランチェーンに日本の醤油と日本酒のブランドを輸出したことが挙げられる。 日本からトルコへの日本食の恒常的な輸出はこれまで例がないだけに、両社の地道な努力が実った注目すべき成功例といえる。今回の事例を足がかりに、今後も具体的な成功事例を数多く作っていきたいと考えています。

また、革新的な技術を持つトルコのスタートアップ企業への支援も少しずつですが進んできています。コンテンツ、医療機器、農業機械など、トルコが得意とする産業分野では、日本企業とのさまざまなコラボレーションの可能性が残っていると思います"

日本・トルコのビジネス界にメッセージをお願いします。

両国の企業の強みを活かしながら、良い補完関係を形成することで、1+1=2以上の関係が期待できると確信しています。

ここ数年、コロナウイルスの影響でビジネスや経済活動が停滞していますが、両経済界ともこれから大きく回復するために積極的に取り組んでいただきたいと思います。JETROとしても精一杯お手伝いさせていただきます。

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