九州を巡る旅、和牛を味わうコース

ホテルオークラマニラは先日、やわらぎにて佐賀和牛7品コースディナーを開催し、遠藤一也大使ご夫妻にもご出席いただきました。お二人のご出席は、マニラのコミュニティの皆様に日本の地域、製品、そして職人技をお届けするというホテルオークラの継続的な取り組みへの温かいご支援の表れとなりました。

このコラボレーションを率いたのは、上皇ご一行に料理を振るまわれたこともある、ホテル日航大阪の高島実シェフです。さらに、ホテルオークラマニラの名門「山里」チームも参加しました。懐石料理で40年以上の経験を持つ総料理長の藤野恵一郎シェフ、精密さとバランス感覚で知られる寿司職人の佐藤郁馬シェフ、そして鉄板焼きのコントロールとタイミングがプレミアム和牛の基準となる加藤勝治シェフが、佐賀和牛の多様な魅力を存分に楽しめるメニューを創り上げました。

ディナーでは、九州の佐賀県が紹介されました。佐賀県は有田焼や唐津焼、温泉街、穏やかな田園風景、そして日本で最も人気の高い和牛の一つで知られています。佐賀県に注目を集めることは、大都市圏以外の、あまり知られていない地域を旅行者に紹介するという日本の継続的な取り組みと合致していると感じました。

藤野シェフは、佐賀和牛リブアイ、おこわちまき、柿、フォアグラ最中を七田純米吟醸と組み合わせた、思慮深い料理で夜の幕開けを飾りました。続いて、高島シェフと藤野シェフは、藁で燻製したテンダーロインに、ガーリックチップ、ポン酢、すだちを添え、天吹の「吟の紅 ロゼ」を合わせました。個人的にこの夜一番のお気に入りのペアリングの一つです。

佐藤シェフの寿司コースは、中トロ、サーモン、シマアジが美しく盛り付けられ、まさに理想的な一休みとなりました。そして、この夜一番の思い出に残る一品、高島シェフの煮物へと繋がりました。佐賀牛ランプ肉の煮込みに京都の湯葉を添えたスープは、澄み切ったあっさりとした味わいで、うま味がぎっしり詰まっていて、ついつい一口ずつ味わうのに足を止めてしまいました。この夜、静かに際立つ一品でした。

加藤シェフの鉄板焼きコースは、佐賀和牛サーロインのグリルに季節の野菜と西京味噌を添えた一品でした。彼の腕前だけあって、焼き加減も食感も完璧で、一切れ一切れが温かく、柔らかく、均一に霜降りになっていました。

ディナーでは、有田焼や唐津焼、温泉街、穏やかな田園地帯、そして日本で最も人気のある和牛の品種のひとつで知られる九州の佐賀県が特集されました。

このディナー全体をまとめ上げていたのは、日本的な盛り付け方でした。どの料理も、皿に盛られたものではなく、まるで職人の手によって作られたかのようでした。色彩、高さ、間隔、そして小さな飾り付けさえも、意図的なものでした。あまりにも芸術的な料理に目を奪われ、最初の一口を食べる前に本当にためらってしまう瞬間もありました。私たちは目で見て食事をしますが、この夜を通して、お皿はどれも考え抜かれた盛り付けで、すぐに箸を突っ込むのはどこか間違っているように感じました。どのコースも、味わう前に静かに感嘆するひとときを与えてくれました。

この夜は、ホテルオークラマニラが日本の製品や地域への理解を深める体験をデザインする強みを如実に表していました。遠藤大使夫妻のご協力のもと、温かい文化交流の場となったディナーは、ゲストの皆様に、鉄板焼き、焼肉、すき焼きといった単なる和牛の楽しみ方を超えた、様々な形で和牛を味わえることを改めて実感していただく機会となりました。食材の繊細なニュアンスを深く理解するシェフたちの手によって、それぞれの味わいが生み出されるのです。

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