ブリッジス社:オーストラリアと日本の関係の観点から、ビクトリア州、南オーストラリア州、タスマニア州はどのような重要性を持っていますか?
島田:日本との関係では、ビクトリア州、南オーストラリア州、タスマニア州はいずれも重要で、結びつきは強くなっています。 ビクトリア州メルボルンは、政治、経済、芸術、スポーツ、文化の面で重要な都市です。 三井物産、三菱商事、トヨタ、NECなどの日本の大手多国籍企業は、いずれもメルボルンにオーストラリア本社を置いています。
カゴメ、伊藤園、ヤクルトなどの多くの日本の食品メーカーは、オーストラリアや第三国への供給のため、ビクトリア州の生産施設に投資しています。
南オーストラリア州では、防衛、宇宙、医療、再生可能エネルギーの分野において、日本との更なる大きな協力の可能性があります。 タスマニア州は、肉類、家畜、シーフードの生産地として欠かせない存在となっており、高い評価を得ているタスマニアビーフとタスマニアサーモンを日本に輸出しています。
ブリッジス社:どのような新しい機会がありますか?
島田:現在、脱炭素社会に向けて水素が注目されています。 世界初の水素エネルギーサプライチェーン(HESC)プロジェクトは、オーストラリアのビクトリア州ラトローブバレーから日本の神戸まで、液体水素を安全に生産および輸送することを目的としています。 ヘイスティングス港からの液体水素の初めての出港が今年予定されており、歴史的なマイルストーンになります。 川崎重工業、岩谷産業、丸紅は、このプロジェクトを推進している主要な日本企業の一部です。
島田:今年はこれまでのような人の交流が再開され、より多くの日本人がオーストラリアを訪れ、より多くのオーストラリア人が日本を訪れてくれることを願っています。 また、アデレードに日本商工会議所が開設されます。 これはオーストラリアで6番目の日本商工会議所となり、主に南オーストラリア州をカバーします。
島田順治(在メルボルン日本国総領事
ブリッジス社:今年はどのようなイベントやイニシアチブを楽しみにしていますか?
島田:今年はこれまでのような人の交流が再開され、より多くの日本人がオーストラリアを訪れ、より多くのオーストラリア人が日本を訪れてくれることを願っています。 また、アデレードに日本商工会議所が開設されます。 これはオーストラリアで6番目の日本商工会議所となり、主に南オーストラリア州をカバーします。
「南極への玄関口」であるタスマニア州ホバートで、南極における日豪の研究・調査協力が行われています。 その調査には、最近就航したオーストラリアの最新の砕氷船「ヌイーナ」も活用される予定です。メルボルンでは、全豪オープン、F1グランプリ、メルボルンカップなど、世界的から注目されるイベントが数多くあります。
ブリッジス社:読者へのメッセージをお願いします。
日本の皆さんにも早くオーストラリアを訪れていただき、各州の魅力を楽しんでいただきたいと思います。日本とオーストラリアの間にはほとんど時差がありませんので、より多くの日本の方々がオーストラリアに来られることを楽しみにしています。